みそらゆく。

わたしごきげんプロジェクト。(私がご機嫌でいるための計画。そのまんま)

み空行く

『み空行く 月の光にただ一目 相見し人の 夢にし見ゆる』

という歌が万葉集にありまして、私はこの歌が好きです。

素直で純粋でかわいい。(という勝手なイメージ)

 

天をゆく月光の中で、たった一度だけ見た人が、夢の中にも出てきたぞ

という、多分一目惚れしちゃったんだろうなーっていう歌。

想像力を逞しくすると、少女漫画の出だしみたいな光景が浮かびます(笑)

私ももういい加減オバサンという年齢ですが

むかしむかしの青春時代的な甘酸っぱさも、この歌で懐かしく思い出されます。

それとこの歌、声に出して読んでみても、リズミカルで言いやすいのですよ。

 

みそらゆく つきのひかりにただひとめ あいみしひとの いめにしみゆる

 

夢は「いめ」と読むそうです。

原文だと「三空去 月之光二 直一目 相三師人之 夢西所見」と書かれていて

三、二、一、三と漢数字が入ってるのがオシャレ。

作者は安都扉娘子(あとのとびらのおとめ)

あんまり詳しいことは分かっていない人のようですが、

センス良い女性だったんだろうなーっていう。また勝手なイメージですが。

 

このブログも一目惚れされる…は難しいにしても、

きれいな月夜の晩とかに、ちょっと思い出してもらえるような内容を

書けたらいいなと思っております。

 

あ。

写真は去年の皆既月食(曇り)の数日後(晴れ)に出ていたお月様です。

たまたま上手く撮れたけど、夜の写真は難しいですね。

コツがあったら教えてほしい…!