みそらゆく。

わたしごきげんプロジェクト。(私がご機嫌でいるための計画。そのまんま)

ドラマ『ガラパゴス』を見て思い出す

一昨日の土曜日、NHKで放映していた『ガラパゴス』という全4回のドラマが最終回を迎えました。

と言っても今年2月にBSで放映されたものの地上波版という事らしいですが。

 

www.nhk.jp

 

今季は『相棒』以外ドラマは見ていないので、もう1つくらい何か見ようか…という軽い気持ちで見始めたんですけども、内容的には非常に重たーーーーーーいもので、毎週見終わった後にあまりにも気持ちが暗くなりすぎてしまうので、大量録画してある『ネタパレ』で少し笑って心を軽くしてから寝る、という有様でございました(笑)

 

いや笑えないんだけどね全然。

 

内容をご存知ない方にサラッとひと言でお伝えすると、派遣労働者問題です。

絶対長くなるのでここであらすじを書くのはやめておきますが、かなりリアルな派遣労働の実態が描かれているんじゃなかろうか。

 

…と思うのも私も昔は派遣労働者だったから。

このドラマのように日本全国あちこちに派遣されてたわけではありませんし、仕事内容も全然違いますし、同じドラマでも『ハケンの品格』とか放映する以前ですけどね。

それでも『派遣社員』と『正社員』の間の溝は、かなり深かった実感はあります。

 

仕事が出来なかろうが、ゴルフ場検索しまくってようが、うたた寝をしてようが、大手IT企業なのにWindowsの「OS」と「Office」の違いも分からなくたって正社員は正社員。(実話ですよ・笑)

めちゃくちゃ優秀だったり物凄い才能があったって、ちょっとラフな格好をしてただけで速攻注意された挙句、翌日からビジネスライクな格好以外では社食に入れなくなっちゃう派遣社員。それまで全然ラフでもOKだったのに・です。突然変わった理由も全く不明のままに・です。(これも実話)

 

本当に、ある日突然解雇とかもアリでした。ちなみに私もある日突然解雇されたんだけど、人手が足りないからやっぱ2ヶ月延長ね!って事がありましたわよ。まさしく派遣なんて都合良く使い捨てできる道具なんだよな。

それとこのドラマでも「派遣から正社員になる」が人生を狂わせる1つのキーワードでしたが、よく似た状況の事もありましたわね。

これもある日突然に、大量の派遣切りが始まって、でもそんな中でほんの数人が正社員として改めて採用になったのですけど、それまで同じ派遣同士仲良くしてたのが、正社員になると決まってから態度が急によそよそしくなって、私たちとあんまり話もしなくなった。これは気のせいではないと思うんだ。

 

結局、私が当時仲良くしていた派遣仲間は(2ヶ月遅れの・笑)私含め全員がクビになりました。

まあでもね、皆さん本当に多才で優秀だったし、当時は今よりもまだ少し景気も経済状況もマシでしたから、すぐに別の会社で働き始めたり、それを機に家業を継いだりしておりましたが。

かく言う私は幸か不幸か、祖母の自宅介護が始まって実家に戻ろうかと考えていた矢先だったので、むしろスパッと決断できて結果的には良かったんですけど。

もしそうじゃなかったら、どうしていたのかな……。

 

あれから随分経っておりますが、今の派遣さん達の状況はどうなっているのか。

 

人材育成、即戦力、効率化、不景気、グローバル化、AI などなど……

何をどうすれば、どこからどう手を付ければ良いのか、考え始めたら際限なく広がるしまとまらないし、コレだ!なんていう答えはないですが。

 

 

刑事役の織田裕二さんが最後に言っていた、

「普通に仕事ができて、普通に飯が食えて。そんな当たり前のことができない世の中なんて、どこか狂ってないか」

という言葉が刺さりすぎて、つい色々と思い出してここに吐き出してしまった。

 

人間の叡智は何のためにあるのかなあ。なんて事がここ数年、頻繁に頭をよぎります。

 

 

週明けから暗くてごめんなさいね。(´·ω·`)