昔話の『わらしべ長者』はご存知ですか?
ザックリ言うと、貧乏な若者が観音様のお告げを頼りに1本の藁(わらしべ)から色々なものを物々交換していってだんだん富を得ていく、というもの。
交換した品物や回数などは色々バリエーションがあるようですが、まあ押し並べてこんな感じのお話です。
札幌に赴任する前は東京勤務だった夫君。
かの地で彼は時々歯医者さんに通っておりました。
かれこれ2年くらいの間でしたが、仕事の都合で直前キャンセルしたりする事もしばしばだったり、歯医者さん側の都合でなかなか予約の日程が合わなかったり、あまりスムーズにいかない事も多かったのですけども、歯医者さんが彼の仕事内容に興味を持って下さって、治療の合間にそんな雑談をする事もあったそうで。ついでに、そこの可愛いワンコにも懐かれたようで(笑)
転勤が決まり、じゃあ最後にチェックしましょうとなったけれど、これまたどうしても双方予定が合わず、何となく名残惜しいまま札幌に来てしまった夫君。
どうにも気にかかっているようだったので、そんじゃ手紙でも書いたらどうか?と言ったのですよ。
仕事にも興味持ってくれてたんだから、アンタが手掛けた小冊子と作ったグッズでも同封してあげたら?って。
で、素直な彼(笑)は私のアドバイス通り、お手紙と小冊子とグッズ(実はデザインしたのは私・笑)を送りました。
その数週間後。
小さな、でも結構重量感のある小包が彼宛に届きましてな。
差出人は東京の歯医者さんです。
何だろう?と開けましたところ、中から出てきたのは京都の老舗ごま屋さんの、でっかい瓶に入った白ごま&黒ごま。
それと歯科医院の院長先生はじめスタッフさん全員からのメッセージカード。私が通ってたんじゃないけど、ありがたくてちょっと涙出そうだったわよ(T-T)
ただね、物凄く正直に申しますと「こんな大量のごま、どうするんじゃい」が最初の感想だったんですけども(本当にすみませぬ)、同封されていたお手紙に「美味しいごまなので我が家では何にでもかけて食べてます」とありましてな。
それじゃあ我が家でも何にでもかけてみるかと思いまして、豆腐・納豆・サラダ・炒め物・鍋などに入れたりふりかけたりしてみた結果。
めちゃくちゃウマーーーい!!!!!!
え?何これ?ごま1つでこんなに美味しくなるの??ってくらい、美味しい!!!
何ならご飯にごまと岩塩をパラリとふりかけるだけで、何杯でも食べられちゃうくらい美味しいであります。びっくりよ。
あんなショボ冊子と私デザインのショボグッズで、こんな美味高級ごまと心のこもったメッセージカードとお手紙を頂いてしまった…。
何かこういうお話あったよね………と思って、思い出したのが『わらしべ長者』でした。
東京の歯医者さん、本当にどうもありがとうございます☆彡
追伸。
目下我が家で流行っているのは、鶏だしスープで作る長ネギと水菜たっぷり豚しゃぶ with ごま です。北海道は豚肉も美味しいよ☆彡